【モフモフ】子犬がかわいすぎてつらい日本画3選
こんにちは。バケモノブログです。
「犬派?猫派?」みたいな会話って、誰もが一生で1回くらいは出くわすと思います。昔の日本の絵師さんたちは、犬派が多かったようで、日本画の中にはキュートすぎる犬がけっこういます。
今回は、そんな日本画の中にいるモフモフの子犬を集めてみました。
白象黒牛図屏風
長沢芦雪の、白象黒牛図屏風。読んで字のごとく、白象と黒牛が描かれた屏風です。
白象の上に黒いカラスが乗っています。そして、黒牛の前には、白い子犬がいます。
白と黒の対比、大と小の対比が効いています。
●全体図
●白象。おじいちゃんの象なのか、しわしわ
●象の上に乗るカラス。羽毛の質感がリアルです。
●黒牛。神々しさを感じますね。
●そして子犬。カメラ目線。
大きい黒牛に比べて、やたらに小さい子犬。かわいい。コミカルな表情もかわいい。おっさんみたいな座り方もかわいい。
象、牛、カラスはこの子犬を描くためのモブキャラじゃないかと思います。
朝顔狗子図杉戸
円山応挙、朝顔狗子図杉戸。
東京国立博物館にあります。朝顔と、子犬の絵です。ほのぼのーですね。
●無邪気な子犬たち
●子犬は丸い。丸いは子犬。
実は円山応挙は、白象黒牛図屏風を描いた長沢芦雪の師匠なので、もしかしたら師弟で「子犬最強!きゃわわーーー!!」てな話で盛り上がったかもしれませんね。おっさんが2人で犬好き談義してるところを想像するとほんわかします。
応挙はこの絵以外にも、狗子図(子犬の絵)をたくさん残しています。どれもすごく愛らしく描かれていて、相当な犬好きが窺えます。
百犬図
伊藤若冲、百犬図。やばい、犬多い。
でも実際には100匹はいません。59匹描かれているそうです。
寝る子犬、じゃれる子犬、吠える子犬。犬好きなら、この絵の中に入ってみたいと思うはず。
●表情ゆたかな子犬たち
●拡大。アテレコしてみたら面白そう
59匹を実際に数えてみたら、子犬と子犬の境目がわからなくなってきました。右下はどうなってるんでしょうか。
まとめ
わんこ、かわいいなあ。
日本画というとやはり、金屏風や浮世絵の美人画などを思い浮かべてしまいますが、けっこう漫画チックなモフモフわんこが描かれていて、日本のゆるキャラブームって歴史が長いんだなーと思ったりします。
江戸時代には、犬はペットとしてポピュラーな動物だったので、絵の題材としてよく描かれています。芸術の秋を「かわいい動物×日本画」という切り口で楽しんでみるのも一興ですね。
長沢芦雪 白象黒牛図屏風(エツコ&ジョー・プライス・コレクション)
円山応挙 朝顔狗子図杉戸(東京国立博物館)
伊藤若冲 百犬図(個人所蔵)