バケモノスタッフブログ

ちょっと変わった仏像【ほっこりする仏像編】

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photo by Kentaro Ohno CC BY

こんにちは。常に『聖★おにいさん』の新刊が待ち遠しいヨシダです。

今回は、「ちょっと変わった仏像」シリーズ第2弾です。
前回は、見た目が変わった仏像を紹介しましたが、今回は、見ていてほっこりする仏像を紹介します。

ちょっとゆるい、優しい印象の仏像を6つ厳選しましたよ。

中宮寺 菩薩半跏像

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現存する日本最古の尼寺、中宮寺のご本尊です。木彫りの仏像としては世界最古。
すべてを包み込むような優しいお顔です。とてもファンが多い仏像のひとつです。

住所

生駒郡斑鳩町法隆寺北1-1-2

荒子観音寺 仁王像

円空という僧によって彫られた仁王像です。円空は粗く素朴な作風で知られており、生涯に仏像を12万体も彫ったと言われています。荒子観音寺には、1255体の円空仏が置かれており、現存する円空仏の4分の1にあたります。この仁王像は円空作の仏像の中で最大です。

住所

愛知県名古屋市中川区荒子町字宮窓138

正宗寺 薬師如来像

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http://hidakannon.jp/temple_guide/no32shs.html

正宗寺に置かれている円空作の薬師如来像です。かつては寺から持ち出し自由だったそうで、子供の川遊びの浮き輪代わりにも使われたため、像には傷や摩耗が見られます。

住所

高山市丹生川町北方1004

化野念仏寺 無縁仏

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photo by 663highland  CC BY

平安時代に、野ざらしになっていた遺体を集め供養したのがはじまりと言われています。約8000体に登る石仏・石塔は圧巻。毎年8月には、石仏にろうそくを灯し供養する『千灯供養』が行われます。

住所

京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17

国東半島 熊野磨崖仏

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photo by Ans~jawiki  CC BY SA

日本最大の磨崖仏(壁に彫られた仏像)です。鬼が一夜で築いたと言われる石段を登った先に、不動明王と大日如来の磨崖仏が現れます。一般的な不動明王は憤怒の表情ですが、熊野磨崖仏の不動明王は微笑んでいるような優しい表情です。

住所

田染平野

石峰寺 若冲の五百羅漢

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photo by hiroha  CC BY
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photo by hiroha  CC BY

境内の裏手にある竹林には、五百羅漢の石仏群があります。江戸時代の絵師・伊藤若冲がデザインし、当時の住職と協力して制作したもので、「若冲の五百羅漢」として親しまれています。石仏は一つひとつ表情豊かで、誰かに似ているような気がします。

住所

京都府京都市伏見区深草石峰寺山町26

まとめ

このブログで「仙厓和尚のゆるかわ作品」「子犬がかわいい日本画」「ゆるい日本画『つきしま』」など、ゆるい日本画を何度か紹介しました。
実は、仏像にも、ゆるい仏像がかなりたくさんあります。
折をみて紹介していきますので、お楽しみに~。

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