バケモノスタッフブログ

【南森町奇譚】釜揚げシラス丼

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前回のお話

 【南森町奇譚】 ピザ・マルゲリータ

【前回のあらすじ】
大阪のWEB制作会社で働くヨシダは、晩御飯にピザの出前を取ることにした。
ピザの配達に来た人物は、前の職場の先輩ピロ彦であった。
5年ぶりに再会した2人は…。

「ピロ彦先輩!」
勢いよく玄関を開けると、そこでしりもちをついていたのはピロ彦であった。
「いたたた…。急にドアが開いたから転んじゃったよ」
「す、すみません。」
ピロ彦は立ち上がり、尻をパタパタと叩いた。
「いや、大丈夫。それよりヨッシー、久しぶりだね~。ピザの配達先の名前みて、ひょっとしてと思ったけど」

思いがけず5年ぶりに再会したヨシダとピロ彦。しかしヨシダはお腹が減っていたので再会の挨拶もそこそこに、散乱したピザの箱に目をやった。
「あの、ところで私のピザは…?」
「ちょっと言いにくいんだけどね。食べちゃった」
「え!?」
「お腹すいてさ、配達の途中で食べちゃった。これは全部空箱だよ」
「え、なんで!?」
ピザの配達員が配達の途中でピザを食べるなど前代未聞である。ヨシダは怒りのあまりピロ彦をにらんだ。
「ひどい!!私のピザ食べるなんて!」
ピロ彦は悪びれることもなく、口の端についたトマトソースをぬぐい、「あ、そうだ」と言いながらポケットをまさぐった。

「お詫びと言ってはなんだけどさ、さっき配達先の家でこれをもらったんだよね」
ピロ彦がポケットから取り出したビニール袋にはシラスが入っていた。
「ヨッシーにあげるよ」
ヨシダの怒りは頂点に達した。
「これ湿ったシラスじゃないですか!!」
「シラス嫌い?」
「私は上乾ちりめん派なんです!湿ったシラスなぞ言語道断!」
ヨシダは怒りのあまり「もういいです!ピザの配達員が配達中にピザ食べちゃうなんてありえない!お店にクレーム入れてやる!ばかピロ彦!帰れ!」と塩をまき、勢いよく玄関を閉めた。

その夜、ヨシダは「ピザ食べたかったのに…」と涙で枕をぬらしながら、ひもじさに耐えてふて寝した。

釜揚げシラス丼の材料

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酢飯
 ご飯 お茶碗1杯分
 酢 小さじ1.5
 砂糖 小さじ1
 塩 少々
釜揚げシラス 適量
刻んだ大葉 2枚分
卵 1個

釜揚げシラス丼の作り方

①酢飯を作ります。ご飯に、酢、砂糖、塩を入れて混ぜます。
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②丼に酢飯、大葉、釜揚げシラスを盛りつけます。
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③水で濡らした皿に卵を割り、黄身の部分に2ヶ所ほど竹串で穴を開けます。
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④ラップをして、電子レンジで30~40秒加熱します。すると、半熟目玉焼きができます。
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⑤卵を乗せて、出来上がりです。
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ワンポイント

目玉焼きをバーン!と乗せてしまったので見た目がいまいちですね。黄身だけのせた方がおいしそうに見えたのではないかと反省しています。

電子レンジで目玉焼きを作る方法は、一人暮らしの方におすすめです。
卵の加熱時間は、電子レンジ自体の個性や加熱する皿の形状によって、だいぶ変わります。30秒でちょうどいい時もあれば50秒くらいしないと生の時もあります。でも、自分の家の電子レンジと皿の組合せさえマスターすれば、簡単に目玉焼きができます。
黄身に穴を開け忘れると、小爆発を起こします。気を付けてください。

酢飯は結構しっかり味が付いている方がおいしいと思います。実は初め、酢小さじ1で作りましたが、「うすっ」って思いました。なので、味見しながらお好みで酢の量を調整してください。

ちなみに冒頭の小話は全編フィクションですが、作り方は本当です!

過去の南森町奇譚シリーズ

【南森町奇譚】栗の渋皮煮
【南森町奇譚】マロンケーキ
【南森町奇譚】フレンチトースト
【南森町奇譚】ピザ・マルゲリータ

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