こんにちは、バケモノブログのヨシダです。
先日テレビで90年代のアニメの再放送を見ていたんですが、耳で聞いているだけでもすごく面白いなあと思いました。昔のアニメやドラマは結構セリフ回しが独特なものが多いですよね。
語尾に「…だっちゃ」「…ござる」を付ける次元の話ではありません。脚本家の才能に嫉妬するレベルの、コミカルかつ生き生きとしたセリフ回しの作品が多いんです。
もちろん最近のも面白いやつはたくさんあるのですが、ちょっと懐かしさも感じながら、80～90年代のセリフ回しが面白いアニメ・ドラマを、私見のみでご紹介します。

1. 1987年版ミュータント・タートルズ（テレ東版）

●イロゼロ　発症　ぬるぽ

軽妙な会話がたまらんアニメです。言葉の端々にユーモアがちりばめられていて、子どもの頃より、大人になってから見た方が面白いです。
まず、悪役のクランゲがシュレッダーを呼ぶ時の「サワキちゃ〜ん」に代表されるオネエ言葉がやたら耳につきます。そしてヒロインのエイプリルは仕事に対して貪欲すぎるため危険を顧みず突き進み、たびたび悪者の罠にはまってしまいます。学べよ。
キャラクターがちょいちょい第四の壁を破り視聴者に向かって話しかけてくるところも、最近のアニメではあまり見なくなった演出ですが、すごくいいです。

ちなみに、2012年版ミュータント・タートルズがテレ東系列で2014年9月まで放送されていました。2012年度版は下の参考画像のように全編CGで、エイプリルがロリ化していてやたら可愛いこと、シュレッダーが渋く描かれていることなど1987年版に比べて少し改変されています。アクションが非常にかっこよく、昨今の大きいお友達向けアニメにはない、純粋に子供受けを狙った見やすい作品です。ただ、1987年版の印象が強すぎて、クランゲがオネエじゃないことに違和感があります。

 
http://www.nickjapan.com/character/tmnt/
●2012年度版エイプリル（左から２人目）

2.ビバリーヒルズ青春白書

 
http://dvd.paramount.jp/90210/
●ビバヒルは主人公が途中降板します

ビバリーヒルズに住むセレブの青少年たちが、青臭い恋愛と90年代のあらゆる社会問題を絡めてドロドロの展開を繰り広げる青春ドラマです。
なかなか長いシリーズですが、銃・ドラッグ・複雑な家庭事情・犯罪・エイズ・人種差別などの社会問題が全部乗せ状態な上、めちゃくちゃ性格悪い人物が定期的に出てきて人間関係を壊滅させていくので、どのシーズンから見ても面白いです。

ストーリーの面白さに加えて、独特のセリフ回しがこのドラマの見どころ。
なだぎ武がビバリーヒルズ青春白書の登場人物ディラン・マッケイのモノマネをしているので、元ネタを知らなくてもディランの口調を知っている方は多いと思います。
ディラン以外も個性の際立った話し方の人物が多く、「チョイマチ！」「ワーオです」「やっこさん」などなど耳に残るセリフが多く、真似するつもりはなくても見終わった後にはビバヒル口調になってしまいます。

●なだぎ武　ディラン・マッケイのコント（R-1ぐらんぷり2007）

3.ガンダムシリーズ

ガンダムといえば、富野節といわれる秀逸なセリフ回しが特徴です。
ガンダムシリーズの監督・脚本を手掛ける富野由悠季氏がかなりエキセントリックで、「ガンダム名言集」で検索すれば腐るほど名言が出てきますが、真骨頂はやはり断片的なセリフではなく会話の掛け合い。「日本語で話してる？」「会話のキャッチボールって知ってる？」と聞きたくなるような会話で、1回見ただけではストーリーがよくわからない、なんていうこともしばしばです。

 
http://www.g-reco.net/index.html
●現在放送中のGのレコンギスタも富野節炸裂です

ニコニコ大百科の富野節のページに、富野セリフ回しの秀逸さがわかりやすく書かれています。

●富野節‐ニコニコ大百科
http://dic.nicovideo.jp/a/%E5%AF%8C%E9%87%8E%E7%AF%80

ガンダムに代表されるロボアニメは、「オタクっぽい」と敬遠されがちですが、食わず嫌いで人生の楽しみを一つ逃してしまうのはもったいないです。

最後に

キャラ作りがしっかりしていると、キャラクター同士の会話も自然と生き生きしたセリフ回しになってくるのでしょうか。今回紹介した作品のどれも、見始めるとついつい止まらなくなります。
でも、Youtubeやニコニコ動画は時間泥棒なので、うっかり夢中になりすぎないように気を付けてください。あと、無料動画ばかり見ずに、たまにはちゃんとお金を払って見てくださいね。