
『リカーシブル』:米澤 穂信
米澤氏の作品は、『氷菓』のような爽やかな青春ミステリものもありますし、本作や『ボトルネック』のような、どうにも一介の中学生や高校生が抗うことのできない絶望感のようなものを描いたものもあります。

『ちょっと今から仕事やめてくる』:北川 恵海
本作品は純粋なミステリー作品ではありません。
一つの会社にしがみついて生きていくことだけが人生ではない、だから力抜いていこう、という労働者へのエールなんだろうと思います。

『名探偵の掟』:東野 圭吾
この作品について、著者:東野圭吾はこう言っています。
「何を出しても売れなかった頃、やけくそで書いたのが本書だ。読者に一泡吹かせてやろうと思い、小説のルールはすべて無視した。」

『ロスト・ケア』:葉真中 顕
高齢者介護をメインテーマとして少子化や尊厳死といった議論をも取り入れた本格社会派ミステリ小説『ロスト・ケア』。読了後、心に”何か”が残る作品です。

『ビブリア古書堂の事件手帖』:三上 延
ドラマ化もされた『ビブリア古書堂の事件手帖』。本作は連作の短編集で、毎話『夏目漱石全集』や『晩年(太宰治)』など名作が取り上げられます。話の中に名作の解説や作者の来歴などが挟まれているので、教科書では教えてくれなかった新たな発見があるかもしれません。

『ゼロの迎撃』:安生 正
「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家、安生 正の『ゼロの迎撃』。
『日本はこのまま平和ボケしていて良いのか?』と、作者から問われている気がします。

『ソロモンの偽証』:宮部 みゆき
映画化でも話題の「ソロモンの偽証」。
生徒の飛び降り自殺は、自殺ではなく殺人?学級内裁判の行方は…?エンターテイメント色の強い作品です。

『密室殺人ゲーム 王手飛車取り』:歌野 晶午
設定がぶっ飛んでいる異色のミステリー小説「密室殺人ゲーム 王手飛車取り」。
あまりに反倫理的で、BPOやPTAからの批判が怖い。自主規制必至です。

『すべてがFになる』:森 博嗣
連続ドラマでも放送された本格ミステリィ小説「すべてがFになる」。天才vs天才の頭脳戦!!

『殺意は必ず三度ある』:東川 篤哉
この小説、登場人物の掛合いが面白い過ぎるので、外出先で読むことはお勧めしません。