徒然書評

TK
2015年02月21日
ライトノベル 小説

『ソードアート・オンライン』:川原 礫

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こんにちは。徒然書評へようこそ。
ライターのTKです。

本寄稿も第4回となります。

突然ですが“ライトノベル”という言葉をご存知でしょうか。
バケモノ.jpは社会人向けサイトだと伺っていますので、ご存知ない方も多いかもしれません。

その名のとおり“ライト(Light)”な“ノベル(Novel)”のことを指します。
わかりませんね?

ライトノベルの定義には諸説あるようですが、「表紙や挿絵にアニメ調のイラスト(≒萌え絵)を多用している若年層向けの小説」というようなものです。

イメージとしては、コミック+小説÷2=ラノベのような感じです。
今回は、そのラノベをひとつご紹介したいと思います。

『ソードアート・オンライン』:川原 礫

ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド (電撃文庫)
ソードアート・オンライン 著者:川原礫 出版社:アスキーメディアワークス

先ほど若年層向けと書きましたし、「どうせ子ども向けなんだろ?」と、そうお思いの皆様、昨年もっとも売れたコンテンツは何だと思いますか。
そう、妖怪ウォッチです。(注:個人の主観的な意見です。)

ブームは子どもが作っていくのです。侮るなかれ。
このソードアート・オンラインというラノベも、シリーズを通して全世界で1,400万部超を売り上げているのです。まったく関係ありませんが、コミック『ONE PIECE』はもうすぐ4億部だそうですね。いったい作者はいくらもらえるんでしょうか。

ソードアート・オンラインの話をしましょう。
この作品は、近未来化されたオンラインゲームの中のお話です。

現在のオンラインゲームは、インターネット回線を通じて、パソコンの前でキーボードをカチャカチャやるわけですが、作中のオンラインゲームは違います。

ヘッドギアのようなものを頭に被り、ほぼ睡眠状態に入るのです。
ゲーム内ではまるで現実世界であるかのような動き、感覚を楽しめるという設定になっています。

視覚はもちろん草木の香り、風の流れ、水の冷たさ、空腹感、味など、あらゆる五感を感じ取ることができる最新のヴァーチャルマシンです。

その世界、つまりその作中のゲームの名前がソードアート・オンラインなのです。
主人公は、ゲーム製作者の陰謀によりそのオンラインゲームの中に閉じ込められて、現実世界に帰ることができなくなるわけですが、仲間たち(ほぼ女性)と協力して、ゲームクリアを目指すんですね。ゲームがクリアできれば、解放されるという設定です。
友情・努力・勝利、三拍子揃ったファンタジー。それがこの作品です。

実際に“オキュラスリフト”というVRヘッドセットが最近発売されました。
(開発者向けのみですが。)
ゲームも進化しているんですね。

本シリーズは15巻ほど続いており、現在の中高生で『ソードアート・オンライン』という作品をまったく聞いたことがない、という生徒さんはほとんどいないでしょう。

反対に本稿の読者から中高生に『ソードアート・オンライン』の話題を振ってみてもいいでしょう。ノってきてくれるかもしれません。
ただし、何言ってんだこいつ?となる可能性もありますので、自己責任でお願いいたします。

ビジネス書は難解で読めない、文学作品は抽象的過ぎて続かない、エンタメ小説は映像でみる、などと理由をつけて本を敬遠されている人も、ラノベならば活字に触れるハードルは低いです。

騙されたと思って立ち読んでみてはいかがでしょうか。

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