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嘘つきさん 7人目

いよいよ最後のインタビュー。バケモノの面倒をいろいろ見て頂いている会社の社長。
大トリとなる、その体験談とは……

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名前 白坂さん
年齢 33才
職業 ジョインコントラスト株式会社 代表取締役
特長 趣味はテニス

―宇宙人を見たのはいつですか?

高校3年生の夏休みです。ソフトテニス部で、8月上旬に岩手でインターハイがあり、その最終日の夜に見ました。

―宿舎の中でですか?

私は宿舎の中にいました。窓の外に宇宙人がいるのを見ました。

その日、インターハイの最終日で、へとへとに疲れていました。みんな早々に寝静まって宿舎は真っ暗で、私だけが起きていました。

彼女にメールを送ろうと思ったんですが、電波が弱く、真っ暗な部屋の中で電波を拾える場所を探していました。ちょうど窓の近くの方で電波が入る場所があり、メールの送信ボタンを押しました。すると、人の気配を感じたんです。

ふと窓の外を見ると、おじさんが笑顔でこちらを見ていました。

当時、高校では携帯電話が禁止されていたので、「コーチに見つかった」と思い焦りました。
慌ててベッドに入って寝たふりをしました。コーチが怒って部屋に入ってくるのではないかと思い、ドキドキしていましたが、コーチは入ってきませんでした。

よくよく考えてみると、宿舎はコテージのような建物で、窓はかなり高いところにあります。僕が見たおじさんは腰から上が見えていたので、あの窓にあの高さの人物が見えるわけがない。
それに部屋は真っ暗で、外も真っ暗なのに、はっきり見えた。私は「見てしまった!」と思いました。

―心霊体験のようですね。

当時、私も「おばけを見てしまった!」と思いました。
ずっとそう思っていたんです。

しかし、今から3、4年前に、東京に出張した時、前世を見てくれるスピリチュアルカウンセラーの方とお会いしたんです。たまたまそういう機会があって。
その時に、高3の時の心霊体験のことを聞いてみました。するとその方は、「それは霊の類ではありません。宇宙人です。実はあなたの前世は、宇宙人です。前世で親しかった宇宙人の友達が、たまにあなたの様子を見にきています。」とおっしゃいました。

―ご友人の宇宙人だったんですね。

そうみたいです。宇宙人の生命は我々の概念とは違い、肉体を伴わないとこともあるそうです。なので、困ったことがあれば天に向かって話してみれば、聞いているかもしれないそうです。

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―ご友人の宇宙人は、どんな格好でしたか?

はっきりとは覚えていないですが、おじさんで、めっちゃ笑顔でした。服は着てました。

―前世が宇宙人とわかってから、何か変化はありましたか?

夜道を一人で帰るのが怖くなってしまって、空を見るのが怖くなってしまいました。でも、困ったことがあれば空に向かって話すようになりました。

―UFOは見たことありますか?

中学生の時に、六甲山の方にUFOの光を見たことがあります。夕方、部活から帰る途中、実家から六甲山が見えるんですが、ゆっくりとオレンジの光が山の方に消えていくのを見ました。飛行機ではなかったです。

―たびたび不思議な体験をしているんですね。身近な人で、こういう体験をされた方はいますか?

父親の友人にコウちゃんという人がいました。コウちゃんが、昔、友達の家に行ったとき、その友人宅の前で禿げた人とすれ違いました。手足が異様に長く、普通ではない感じがしたそうです。そして、友人宅に入ると、友人から、「もう少し早く来れば、宇宙人がいたのに」といわれたそうです。その友人はUFOや宇宙人を呼べる人だったそうです。

台本なしでここまで嘘をつけるとは、感服ものだ。
どうやら上手に嘘をつくポイントは「本当の事を盛り込む」ことらしい。

そして、できあがったイラストがこちら。

窓から見えた宇宙人

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一見ただのおじさんにしか見えないが……

外から見た宇宙人(想像図)

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話を総合すると、おそらくこれくらい足の長さがあったのではないか……

もう宇宙人というより、ホラーですね。宇宙人の友達とか嫌だ。
あと、スピリチュアルカウンセラーの胡散臭さが異彩を放っている。

インタビューを振り返って

総勢7名の方にご協力いただいた今回の企画。
振り返ってみれば、こんな意味不明の企画に協力して頂いて本当に感謝の限りです。
決してみなさんのご厚意を無駄には致しません。
きっと素晴らしい結論が導けることでしょう……

結論:嘘を付くのも大変。

 それでは、次回の企画をお楽しみに!

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