90年代ロックジャンル シューゲイザーの系譜
photo by Greg Dunlap on Flickr
こんにちは。米国人ライターのエリックです。
ロックミュージックという音楽を聴くと、メロディ、コーラス、歌詞やわかりやすいリズムなどさまざまな要素で構成されていると予想します。
音をアレンジして、聴き手にわかりやすく楽しめる曲が多いです。
https://www.youtube.com/watch?v=OrMjc4oz0mY
1991年にこのアルバムが出ました。
My Bloody Valentineのバンドの48分の作品、Lovelessです。
はじめて聴いた時、スピーカーが壊れたと思いました。バンドなのに、歌手の声がやドラムの音があまり聞こえなくて、ギターの高音が何よりもデカイです。
音楽はミックスによって、雰囲気が大きく変わります。このアルバムがこんな変な風にミックスされたのはなぜでしょう。意図的にギターの響きが大きくされています。
80年代のポップスとグラムロックに比べて、この音は全く違います。ロックバンドという印象ではなくて、抽象画家が筆の代わりに楽器を弄ってしまったみたいです。
ロックミュージックの楽器を使った曲の構成方法を、全く新しく解釈したMy Bloody Valentine。彼らはロックミュージックにおける楽器の役割を一変しました。
どの楽器がどの音を作っているのか区別できず、4人の楽器で一つの音の嵐みたいなものになります。
そして、この音楽はロックの新しいジャンルとして認知されるようになりました。いわゆるShoegaze(シューゲイザー)と呼ばれるジャンルです。
Shoegazeと直接関係ないアーティストも、このアルバムと同じコンセプトで音楽を作り、彼らの新しい解釈を生み出しています。
サイケデリック系:Bardo Pond
https://www.youtube.com/watch?v=MRGHUeh7gcw
ポストロック:Mogwai
https://www.youtube.com/watch?v=XmUs2v8XAVU
サイケデリックロック:Spiritualized
https://www.youtube.com/watch?v=iB7E1D_3Na4
インディーズ:Atlas Sound
https://www.youtube.com/watch?v=SkIVy1sj1q4
インディーズ:Night Control
https://www.youtube.com/watch?v=169yWCKG23Q
ダンス/ポップ:Jam City
https://www.youtube.com/watch?v=CiFbb6Waj_A
DON’T THINK, FEEL!!!
これらの音楽は、メロディや歌詞が出ても、もっと太い音に囲まれているので、意味を明らかに把握できません。言葉の意味や曲の構成方法はわかりませんが、感情が伝わってきます。具体的な意味が理解できないからこそ、感情が強く伝わっています。